Atlantis

内容は主にゲームや日常生活ですが、偶に思った事を徒然と書いたりする、ゆるくて雑食な日記です。

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あつい。

おはようございます。うちは元気です(?
とりあえずうちはのうのうと生きております。卒論と就活はどうした、うち。

夏コミはもし受かってたら小説やろうかなぁなんて思って書き始めてましたが、落ちてしまいましたので、通常運営しております。
いや、でも、まて、考えるんだ。今の酷すぎる画力を上げるチャンスだと!
次回の日記からも引き続き酷い絵をUPしていきますが、おつきあいおねがいします!


でも今回の続きは小説なのです。(ぇ





 暑い。
 体が溶けそうだ。
 いや、もう、体中汗塗れのドロドロだから、実際そうなっているのではなかろうか。汗がボタボタボタボタとバターが溶ける様に落ちる。俺は某サンボじゃないっての。
 そんな下らない妄想をしつつ、帰宅路をドロドロな俺が歩く。
 大げさにふらついてみたり、がに股で歩いたりして。
 ミンミンだかビービーだか鳴く蝉をうっせーよと意味も無く怒りつつ。
 夏服というか、ブレザーを脱いだだけのワイシャツの前のボタンをバチバチ開けて。
 ただ、今年も夏を過ごしている「だけ」の日々だった。

 川が見えてくると、やはり気分は高揚する。この流れる冷蔵庫を見るだけでも、気分は幾らかマシになる。他にも帰宅路はあるが、今日もこの涼しげな道沿いを歩くとする。
 川の中を泳ぐ小魚とか、少し濁った水とか、川の両端の水際に生えている苔とか、見ているだけでも暑さは紛れる。飛び込みたい位の気分であるが、余りに恥ずかしい。暑いからって髪を切って坊主にする勇気すらない俺である。



 ジリジリって太陽、お前俺に恨みでもあるのか。いや、でもそんな事言ってたら某国の砂漠とかは太陽にロンギヌスの槍でもぶん投げたい気分なのではないだろうか。
 相変わらずの、我ながら平和的な脳味噌を発揮しながら、川を越え、アスファルトの海へと再び戻る。ああ、海なら飛び込みたい。無理か。
 学校の購買で買った緑茶を飲もうかと思って、バッグからペットボトルを取り出す。
 熱い。緑茶もやられやがったか。
 そう思いながらも、喉の渇きには勝てず、その熱い緑茶をぐいっと飲んだ。思ったより飲んだら熱くはなかったが、風味はあまり宜しくない。底に溜まった渋みの成分の味を考えると、一番下まで飲みたくはない。全部は飲まず、残りの部分は下に口を向けびしょびしょ捨てて、アスファルトに飲ませた。たまたま下にいた蟻を数匹巻き込んだ洪水は、アスファルトの窪みに入り、小さな水溜りを作った。
 少し捨てた量が多すぎたか、なんて思いながら、下にできた水たまりを何となく屈んで眺めてみた。蟻は、もう抜け出しそうである。わたわたと暴れる姿がちょっとコミカルでかわいい。俺はかわいいなんて言う柄じゃないし、何より茶を捨てて巻き込んだ張本人が言うのも何だが。
 何もいなくなった水溜りを眺め続けていると、額の汗が零れ落ちた。汗は、水溜りに落ちて、音も無く波紋を作りだしていた。
 波紋というものは、とても均整がとれている。刹那の間ではあるが、完璧な円を作りだす。円は他の円とぶつかり変形していくのだが、それさえ変な、しかし見ずにはいられない模様を作る。俺は下らない事が好きだが、やはりこの時もそうであった。他人から見たら怪しい人であっただろうが、こうなった俺には関係がない事であった。



 そうして水溜りを眺めていると、何かが俺を見ている気がした。
 その正体は、すぐに分かった。俺である。つまり、水溜りの中の俺だ。
 波紋で顔が歪んでいるが、俺は笑っていた。だとしたら、俺も笑っているのか。
 そうしたら、波紋で歪んで、怒っているようにも見えた。だとしたら、俺も怒っているのか。
 更には、泣いている様にも見えた。だとしたら、俺も泣いているのだろうか。
 水の中の俺はこちらにむかって指で突いてきた。俺も突き返す。波紋は増えるが、鏡の様な水溜りの中の俺は、今度はちっとも揺れはしない。
 何かしてみろとばかりに、掌をばしゃっと水溜りに叩きつけるが、何故かあちらに向かって水飛沫が飛び散る。俺は驚いた顔を浮かべている。あっちの俺も掌を叩きつけるが、水溜りのすぐ下のアスファルトに手をぶつけて、痛そうだ。何かずれているような気がしたが、急に俺はあっちの俺の顔を殴りたくなったので、拳を振りかぶったが、あっちの俺は首を横に振っている。意図は何となく分かったから、拳を下ろす。
 再び暫くあっちの俺と見合うのだが、顔を見ているうちに何だか自分が非常に滑稽で、笑ってしまった。向こうの俺も笑う。俺は嬉しくなってきて、水溜りに掌を、今度は鏡が触れるように差し出した。あっちの俺も、俺の掌に触れる。
 その瞬間、非常に妙な気分になった。一体感と言うか、新しい世界にいる俺が、俺の中に入り込んでくる気がした。途端、ここがどこだか分からなくなったが、水溜りの中の世界だろうか。俺はそこに招待されたようだ。周りはいつものアスファルト塗れの住宅街だが、背景は蒼い。
 俺は海の中の空へと飛び下がる。俺もついて行こうとするが、身体が重い。それに気付いた俺は、俺に向かって手を差し伸べ、その手を掴む。飛べそうだ。飛べた。
 蒼の濃い深海には、白い雲が沈んでいた。手で触れようとするが、手をすり抜けていってしまう。俺達は笑った。
 では、あの太陽に向かって飛んでみようかなと思うと、俺は横に首を振った。疑問に思って下を見たが、鈍く光る銀色の太陽を見ているうちに、気持ち悪さと同時にどうしようもない恐怖感に苛まれた。馴染みのあるものがこんなに怖いものだとは思わなかった。いつもの世界の解放感が恋しかった。
 結局俺は、俺に手を引っ張られるようにして、住宅街へと上っていき、笑顔で手を叩かれた。


「お兄さん、どうしたの?」
 通りすがりらしい婆さんがこちらを見ている。その手は、俺の肩に触れている。俺は何をしていたのだろうか。
「ああ、……何でもないっす」
 不自然に俺は婆さんにぺこぺこ頭を下げ立ち上がり、半ば逃れるようにして歩いて帰った。



 俺は俺に何を教えたかったのだろう。自由? 束縛? それとも死の予言? ……いや、どれでもないな。何だろう、世界は広いよな。色々なやる気が出てきた気がする。まるで、俺が二人分のような……?
 いや、……どれも俺が本当に言いたい事じゃない。難しいな。俺の頭じゃ難易度高い。
 結局、俺が今気付いた事は、汗がまるでプールの水でも浴びてきたように冷たく濡れていて、暑いって気持ちが今は一欠片も残ってはいないことであった。


―――――――――


なんとなく、オチがなく、何でもない妄想話を書きたかった気分になったので。あつい。
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